ダム湖に沈んだ集落旧尾口村深瀬に伝わる桧細工。 江戸時代、耕作地に乏しい深瀬村を訪れた旅僧が村人の貧しい生活を目にし、自らが被っていた笠を解いて作り方の一切を指南したのが始まりといわれています。 軽くて丈夫な深瀬の桧笠。深瀬では、桧笠生産という産業のおかげで白山麓の他村で見られるような冬季の出稼ぎの必要がありませんでした。正月も村を上げて祝うことができました。そんな冬の娯楽として深瀬の人々が大切に守ってきたのが人形浄瑠璃「深瀬のでくまわし」です。「深瀬のでくまわし」は東二口の「でくの舞」とともに国指定重要無形民俗文化財に登録されています。 写真提供 深瀬小学校同窓会 昭和5年には15万枚の生産を誇った深瀬の笠作りも、手取川の水害と人口流出によって急激に縮小。昭和44年、手取川ダム建設に伴い、深瀬地区内の全戸が移転を余儀なくされました。水没から40年経った現在、移転地深瀬新町で石川県伝統工芸士香月久代をはじめ深瀬出身者有志が桧細工の普及と技術の伝承を図っています。 工房では桧笠の販売はもちろん、古い笠の修理も承っております。また簡単な桧細工制作体験をご用意しています。どうぞお気軽にお立ち寄りください。 小学生の見守り活動に、炎天下の作業に大活躍 小上笠 直径約50㎝ 5000円 白山笠 直径約48㎝ 4000円 新 型 直径約40㎝ 3500円 釣り笠 3000円 製品の取り扱い方法についてはお問い合わせください。 資料使用料 1件 50000円※ ※作成者へ断りのない写真・文章の使用には厳正に対処します